2021.05.25 素材部品

【5/25内容更新!】ワイヤグリッド偏光フィルム WGF™

提供:旭化成株式会社

WGF™は他の一般的な吸収型偏光板とは異なり、透過と反射の両方の性能を持っています。その性質から、LCOSを用いたAR Glass向けPBSとして使用されています。またWGF™を使用したレンズは、Pancake Lensと呼ばれる新しい光学系を実現します。

WGF™とは?

WGF™は世界で初めての樹脂フィルムをベースとしたワイヤグリッド偏光子です。アルミニウム(Al)製ワイヤグリッドによる偏光分離によって、可視光、赤外光やさらに長波長の波長帯での高い偏光分離性能を有しています。樹脂フィルム上に形成した100nmスケールのAlワイヤグリッドが電磁気学的に偏光性を発生させます。他の一般的な吸収型偏光板とは異なり、WGF™は透過と反射の両方の性能を持っています。その性質から、LCOSを用いたAR Glass向けPBSとして使用されています。また吸収がないことから耐熱性に優れており、自動車用途でも実績がある製品です。

特 長

・熱の吸収が少ない反射型偏光フィルム
・薄いフィルムならではの加工性
・可視光~赤外線領域までカバーする偏光性能
・優れた耐熱性や耐湿性 例)60deg C x 90%RH x 1,000h や105deg C x dry x 1,000h

AR Glass向け PBS(偏光ビームスプリッタ)

WGF™はその加工性の良さから、多くの他材料と組み合わせて使用されます。その最たる例が、ガラスプリズムでWGF™を挟み込んだキューブ型のPBSです。AR GlassのディスプレイにはLCOSが使用されますが、構造上ビームスプリッタが欠かせません。WGF™を使用したPBSは入射角の依存性が少なく、また耐熱性も高いことから、多くのメーカーで長年使用されています。

VR向け WGF™レンズ

VRヘッドセットにおける共通の課題は、そのサイズの大きさです。WGF™を使用した偏光レンズを用いた光学系はその課題を解決できる手段のひとつです。Pancake Lensと呼ばれる光学系はヘッドセットの省サイズを実現でき、今後スタンダードとなっていくでしょう。旭化成はこのPancake Lensに必要な反射型偏光レンズの開発に成功しました。すでに多くのVRメーカーから好評をいただいております。

提供:旭化成株式会社

WGF™は世界で初めての樹脂フィルムをベースとしたワイヤグリッド偏光子です。旭化成は樹脂フィルムベースのワイヤグリッド偏光子を量産する世界で唯一のメーカーです。ナノインプリントによるRoll to Roll製造プロセスを早期に確立し、2000年代からWGF™を世界中に供給してきました。

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